エビデンスに基づく健康情報
ニッチな健康の検索方法
私たちは今日、氾濫する情報の中で暮らしています。
その中で、本当に正しい情報、または、情報の定義にある「不可実性を減ずるもの」を見つけなければなりません。
特に病気の治療に関しては、間違った情報に影響されると、命に関わる重大な損失になってしまいます。
その為には、個人的な意見や、根拠のない情報や、出所の不確かな情報に、惑わされないようにしなければいけません。
その為に、エビデンス(根拠)に基づく情報を検索し、情報として受け止める事が重要だと気が付きました。
いくつものポイントをチェックして、情報がどの程度信じられるか、自分で判断することが大切です。
エビデンスを吟味することも重要です。エビデンスレベルの強弱をつけて、情報としてふさわしいものを得る技術を、身につけなければいけないことに気が付きました。
健康とは
健康という言葉は、皆知っています。しかし、本当の意味での健康とはなんでしょうか
少し考えてみます。
健康の定義についてWHO憲章では
Health is state of complete physicai ,mentai and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
(健康とは、病気でないとか、弱っていないかということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にある事を言います。)
(日本WHO協会訳)
健康に暮らすという事は、意外に難しいと思います。
家族や、友達、そしてすべての人が健康で過ごす事が出来たならば、なんてすばらしい事だろう思います。
情報の定義とは
デジタル理論の生みの親である数学者shannonは、「情報とは意思決定において、不可実性を減ずるもの」と定義しています。
簡単に説明すると、名古屋から大阪海遊館に行こうと思い車で行こうとします。
もしカーナビや、地図、標識などの情報が無かったならば、目的地にたどり着くには至難の業です。
正しい地図などの情報があれば目的地にたどり着ける確立を高める=不可実を減らすことになります。
健康になるための情報リテラシー
受け取る情報を、鵜呑みにせず、本当にそんな風に考えていいものなのか、何か落とし穴がないか、などを、気を付けながら見直す事です。
問題解決に必要な情報を、見つけられる人、問題を効果的に処理する情報を、すぐに評価して、まとめる事ができる人 そんなリテラシーを身に着けたいものです。
ちょっと待ってその情報正しいの
医療に対して、何か情報を入手したとき、その情報は本当に正しいといえるのだろうか
その裏付けとなる、科学的根拠が、あるのだろうか考える必要があると思います。
エビデンスとは、証拠、証明という意味であり、医学で、臨床結果などの科学的根拠で、その治療が良いとされる証拠で臨床的裏付けを言います。
このエビデンスにも、上下があり、松竹梅があります。
エビデンスレベル
エビデンスレベルはその科学的根拠からどれだけ偏り(バイアス)がなく、一般的なものになっているかという視点から、ランク付けされています。
- (一番上級エビデンス) 系統的レビュー/メタ解析
- (二番のエビデンス ) 一つ以上のランダム比較試験
- (三番目のエビデンス)非ランダム化比較試験
- (四番目のエビデンス)分析疫学的研究,症例、対象研究やコホーと研究
- (五番目のエビデンス)記述研究(症例報告)
- (最下位のエビデンス)患者データに基づかない、署名人や専門家委員会や専門家個人の意見
最下位に、専門家や著名人とあることに注意したいです。著名人でもエビデンスレベルを知らない人もいます。
エビデンスに基ずく正しい情報の検索方法
正しい情報を得る事は、現代の情報過多においてとても難しくなっています。ある病気の正しい治療方法など調べる事は簡単にはいきません。そこで、インターネットを使う情報検索方法を述べます。
- インターネットの検索を、調べたいものの後に、”エビデンス” とつけて検索してみてください。
- ”病名+エビデンス”で検索されたものの中から、エビデンスレベルを意識してより正しいものを見つけ出してください。
- 誰が、いつ、何を根拠に、何の目的で言っているのか、確認してみてください。
- 特にメーカや、人の主観的な意見に、惑わされないでください
- 健康食品の一部など、エビデンスに基づかないものもあリます。
- 有名人、影響力のある人物の意見を、鵜呑みにしないでください。
このような事に気を付けて、健康情報を、有意義なものとして、皆様が少しでも健康になることができますようにと、思っております。
ご清聴ありがとうございました。